青梅駅前耳鼻咽喉科
【JR青梅線青梅駅前】
耳鼻咽喉科・アレルギー科

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    arrow_forwardQ1.なぜ耳鳴りがするの?
    arrow_forwardQ2.耳鳴りを起こす病気は?
    arrow_forwardQ3.耳鳴りの治療方法は?
    arrow_forward鼓膜マッサージのご案内

    耳鳴りが気になる方、耳鳴りで苦しんでいる方へ

    ・夜、耳鳴りが気になって眠れない
    ・体のどこかがおかしいのではないか?
    ・耳鳴りのせいで気が滅入ってしまう

    などでお困りの方はご相談下さい。

    Q1.なぜ耳鳴りがするの?

    耳鳴りよくある質問

    耳鳴りのメカニズムについては全てが解明されているわけではありませんが、耳鳴りは元来誰でも聞こえているという説があります。 それが病気やストレスがある方では苦痛をもたらすような耳鳴りになります。

    日々の生活の中で私たちの身の回りでは様々な音があります。音を聞いた時に蝸牛というところで音の調節機能が働き、脳の大脳皮質で音として認識されます。 その過程で必要な情報のみが選択され、雑音など必要ない音(空調の音など)は皮質下という場所で取り除かれます。

    耳鳴りを意識してしまうと治らないのは、耳鳴りを必要な情報として皮質下で選択されてしまうからなのです。 難聴がある場合には脳に伝わる音が少ないために、必然的に耳鳴りが選択されやすくなります

    耳鳴りよくある質問

    また大脳辺縁系という部位は人間の感情を司る部位ですが、外からストレスがかかると自律神経系(内臓の動きや血圧、汗の調整を行う部位)や 大脳皮質、皮質下と関連して耳鳴りを苦痛なものとして認識してしまいます。疲れやストレスがあるときに耳鳴りを感じやすいのはこういった働きによります。

    ストレスについては外的な原因だけではなく、次に記載するような病気によって、耳に直接ストレスがかかって耳鳴りが起こることもあります。

    Q2.耳鳴りを起こす病気は?

    耳鳴りを起こす病気の一例です。

    ◆外耳の病気

    耳垢栓塞 外耳炎 外耳道狭窄 など

    ◆中耳の病気

    耳管狭窄症 耳管開放症 滲出性中耳炎 急性・慢性中耳炎 真珠腫性中耳炎 など

    ◆内耳の病気

    加齢性難聴 騒音性難聴 突発性難聴 メニエール病 など

    ◆聴神経~大脳皮質の病気

    聴神経腫瘍 脳梗塞 脳出血

    特に内耳の病気で耳鳴りを起こすことが多いと言われています

    Q3.耳鳴りの治療方法は?

    TRT(Tinnitus Retraining Therapy)という方法が日本では広く普及しており、当院でも行っております。

    【1】認知行動療法 【2】音響療法 【3】薬物療法を併用して、耳鳴りを緩和し、日常生活に支障のない状態を目指していく治療です。

    【1】認知行動療法

    認知行動療法

    まずは原因となる病変がないか、外来で診察していきます。原因となる病気が診断できればその治療を行いますが、 前述したように病気がなくとも耳鳴りを感じるケースはあります。まずは原因となる病気がないことでご安心いただけ、 耳鳴りという症状に対する恐怖心を和らげることができます。

    続いて、耳鳴りのメカニズムについてしっかりと理解をすることが必要です。 理解をすることで耳鳴りに対する考え方を肯定的なものに変えることができます。外来ではパンフレットなどを使用しながら、 耳鳴りに対する理解を深めることで、耳鳴りの症状の緩和を目指します。

    【2】音響療法

    音響療法

    一般的に静かな環境で耳鳴りは大きく感じることが知られます。それは大脳皮質に伝わる音の情報量が少ないからなのです。 音響療法とは環境音を増やすことによって耳鳴りを緩和していく治療になります。

    聞く音は長く聞いても疲れないような自然の環境音(川のせせらぎ音など)がよいとされていますが、ご自身の好きな曲であれば何でもよいと考えます。 コツとしては環境音で耳鳴りを完全に打ち消すのではなく、少し耳鳴りが聞こえるようなボリュームで音をかけながしていくと脳が耳鳴りに慣れてきます。 次第に環境音をなくしていっても耳鳴りが気にならなくなることが目標です。

    【サウンドジェネレーター】
    公共の場では自然環境音などの音源を使用するのが難しい場合がほとんどです。また音量調整が難しいという面もあります。そういった方々のために人工的に持続して音を作り出すサウンドジェネレーターという治療機器があります。 メリットとしては以下のような点があります。

    ・環境を選ばない
    ・ボリューム調整が容易
    ・どこでも持ち運べる
    ・医療機器である
    ・どんな耳鳴りにも対応できる
    ・副作用や合併症がない
    ・目立たない

    ご興味のある方は当院補聴器外来にて試すことができますので、まずはご相談下さい。

    音響療法と補聴器 【難聴のある方への音響療法には補聴器が有効です】
    補聴器によって音を増幅して聞き取れる領域を広げることで、耳鳴りがまぎれます。 日常生活でも聞こえがよくなりメリットがあるため、まずは当院補聴器外来に来院いただき、耳鳴りが緩和されるかお試し下さい。

    【3】薬物療法

    薬物療法

    お薬を使用して神経や苦痛を感じる脳の働きを弱めていく治療です。 末梢神経の調子を整える薬や漢方薬が有効であることもあるので必要に応じて使用します。 睡眠障害がある方には必要に応じて睡眠薬なども併用することもあります。

    鼓膜マッサージのご案内

    鼓膜マッサージの案内

    上記の治療は耳鳴り治療の基本となるものですが、当院では加えて「鼓膜マッサージ」というものを併用しております。鼓膜に空気圧をかけることで、 中耳という空間経由で内耳(音を電気信号に変換する部位)の血流や代謝を促すことによって耳鳴りが起こりにくい状態へ整えていきます

    元々はメニエール病という病気に対して行う治療で「中耳加圧療法」といいます。原法は鼓膜を切開して、専用のチューブを留置して直接内耳に音圧をかけていきますが、 当院では鼓膜切開の負担を考慮して鼓膜経由でのマッサージを行っております。

    耳鳴りの症状の方やメニエール病の方を中心として医師が必要と判断した方にすすめております。 両耳にイヤホンをして行っていただきますが、特に痛みもなく、重篤な合併症もありません。ご興味のある方は診察の際に医師にお伝え下さい。