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スギの木の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状をおこす疾患です。 スギ花粉症の患者は年々増えており、少しデータは古いですが2008年の調査では日本人の26.5%がスギ花粉症であることがわかっています。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状が季節を問わず、1年中あらわれる疾患です。原因はダニやハウスダスト、真菌(カビ)、昆虫、ペットの毛などが知られています。 同じく2008年のデータでは日本人の23.4%が通年性アレルギー性鼻炎という結果でした。 特にダニについては夏から秋にかけて症状が悪化します。日本の気候と住宅はダニが繁殖するのみ適した環境であり、対策が必要です。
季節性アレルギー性鼻炎と通年性アレルギー性鼻炎の患者数は合計すると日本人の40%であり、温暖化や生活様式の変化が年々増えています。 またアレルギー性鼻炎発症年齢も下がっており、アレルギー性鼻炎をきっかけとして鼻副鼻腔炎(蓄膿症)や中耳炎を合併する危険性もあります。
アレルギー性鼻炎の症状は、日常生活においては勉強や仕事における集中力低下や思考力の低下、読書やパソコン作業に支障をきたすことがあります。しっかりと治療を行うことをおすすめします。
治療については自身でできることはアレルゲンの回避がありますが、それでも症状の治まらない方はお薬の治療が効果的です。 抗ヒスタミン薬という飲み薬や点鼻薬を使用することで症状の改善が見込めます。 ひと昔前だと眠気の副作用が強くでるものが多かったですが、現在は運転しながら内服することも可能なお薬もでています。
他の治療としては、鼻粘膜をレーザーで焼くという治療もあります。日帰りで行うことができ、8割以上の方に効く治療で、飲み薬以外で手っ取り早く効果を得たい方にはおすすめです。 しかしながら効果が永久的ではなく、1~3年で焼いた粘膜が再生するために繰り返し行う必要があります。*現在コロナウイルス感染症の影響でレーザー手術は見合わせております。
いずれの治療も良いのですが、今回は舌下免疫療法について紹介いたします。
アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげ、根本的な体質改善が期待できる治療法です。舌下免疫治療は保険診療です。 原因となるアレルゲンを確定するため事前に採血で行う確定診断が重要です。
治療の効果
(1)アレルギー性鼻炎の症状改善
(2)新規感作の抑制(現時点で発症していない他のアレルギー発症を防ぎます)
(3)喘息発症の抑制
(4)ヒノキ花粉症にも有効の可能性あり
(5)治療終了後も治療効果が持続
アレルギー症状を治し、長期にわたり症状をおさえる可能性のある治療法です。 完全に症状をおさえられない場合でも症状を和らげ、アレルギー治療薬の使用量を減らすことが期待できます。8~9割の方に効果があることがわかっています。
従来の免疫療法は医療機関に通院して行う皮下注射の治療法でした。注射であるため痛みがあり、頻回に通院が必要となっていました。 舌下免疫は自宅で毎日服薬が可能であり、皮下注射よりも通院の頻度は少なく済み、痛みもありません。副作用も皮下注射よりも軽度であることもメリットです。
治療期間はおおよそ3~4年ですが、長く続けることで効果は高まっていくため最長5年間治療する方もいます。 アレルギーの重症度によって治療期間は異なると考えられますので、その都度ご相談させていただきます。
★スギ、ダニ両方の治療を同時に行うことが可能であり、2つともアレルギーがある場合は併用をおすすめします。
★今後受験や社会人生活を迎えるお子様には特に早めの治療開始をおすすめします。
舌下免疫療法がもっと詳しく分かる関連サイト(外部リンクへ)
arrow_forward鳥居薬品株式会社様
arrow_forward塩野義製薬株式会社様
スギ、ダニにアレルゲンをもつ、5歳以上の方
治療ができない方:重症の喘息患者(最近の喘息発作がなく安定していれば可能です)
慎重に開始する方:重症高血圧、重症呼吸器疾患、癌、免疫不全、妊娠中
*過去にアレルギーの検査をしたことがなければまずは採血でアレルギー性鼻炎を確定診断します。
*他院での採血結果があればご持参下されば当日開始可能です。
・主な副作用は口内炎、舌の下や口の中の腫れ、のどや耳のかゆみです。 これらの症状は初期に出現しますが、程度が軽度あれば服薬を継続することで次第に副作用は軽減していくことがほとんどです。 重大な副作用として蕁麻疹や嘔吐、アナフィラキシーショック(血圧低下)があるものの、報告例はほとんどありません。 念のため当院では初回は院内で内服していただき、副作用が起きないか、30分は様子を見させていただきます。
・舌下免疫療法の初期は副作用がでないか慎重に経過をみさせていただくため、1週間おきの通院となります。ある程度経過をみて問題なければ長期処方(1ヶ月分)となります。
・薬の量が維持期にはいった場合は1ヶ月に1度の通院となります。継続することで効果を発揮する治療ですので、 もし通院が困難な月は多少早めの受診でもお受け致します。なるべく薬を飲まない期間ができないようにすることが治療効果の上昇につながります。
・マスクをする
・眼鏡やゴーグルをかける(なるべく屋外でのコンタクトレンズの使用は避ける
・外着はこまめに洗濯する(衣類に花粉が付着するため)
・室内や寝具を清潔に保つ
・鼻洗浄(鼻うがい)をする
【当院おすすめの商品】
★Neil Med サイナスリンス→コストパフォーマンスにすぐれます
(公式サイトへ)
★東京鼻科学研究所 ハナクリーン→上位機種は洗浄力にすぐれます
(公式サイトへ)
・掃除機がけは吸引部をゆっくりと動かし、1畳あたり30秒以上の時間をかけ、週に2回以上行う
・布張りのソファー、カーペット、畳はできるだけやめる
・ベッドのマット、布団、枕にダニを通さないカバーをかける
・布団は週に2回以上干す。困難なときは室内干しや布団乾燥機で布団の湿気を減らす。週に1回以上掃除機をかける
・部屋の湿度を50%以上、室温を20~25℃に保つよう努力する
・フローリングなどのホコリの立ちやすい場所は拭き掃除の後に掃除機をかける
・シーツ、布団カバーは週に1回以上洗濯をする